自宅待機を終えて

慈済のオンライン勉強会で空間の隔たりが取り除かれため、自宅待機して自主健康管理を行なった二十二日間、私は毎日、時間を無駄に過ごすことなく、健康管理すると共に智慧という心の糧を満喫することができた。 昨年七月早々から私は今年三月三十日に台湾へ帰国する航空券を予約していた。しかし思いもよらず、新型コロナウイルスの感染が急拡大したことからアメリカ・カルフォルニア州政府は三月十三日に緊急事態を発令し、必要不可欠な場合を除いて自宅から外出することを禁止した。当日、アメリカの感染確定者数は二千八百五十人、カルフォルニア州だけで三百六十四人だった。 私は新型コロナの流行が長引くことを心配し、予定通り台湾に戻り、花蓮で慈済五十四周年記念行事に参加しようと思った。丸二日間掛けて直接航空会社に席を予約し、予定より一週間早い三月二十四日の便で台湾に着いた。 台湾の規定により三月十九日以降の入国者は十四日間、自宅待機しなければならなかった。私は空港で、基隆市八堵にある義理の妹の新居の住所を登録し、直ちに防疫専用車に乗り込んだ。車内で家に到着する前に区の幹事より電話が入り、以降の十四日間は毎日電話で私の動向を追跡することと健康状況を把握することを伝えてきた。 台湾に到着したその日、アメリカの感染者数が既に五万五千人に達していたことは予想外だった。カルフォルニア州だけで二千六百人近くに上り、その半月後には十倍以上になった。  これほど速いスピードで感染者が増えるとは全く恐ろしいことである。その為、飛行機を降りた時からの桃園国際空港内の一連の防疫措置、厳格な規制、そして私と接触する人たちの極度に緊張して強張った表情のすべてが、これほどまでとは考えてもいなかったので、初めは慣れなかった。そして突然私に接触する人たちを恐がらせてしまうという実に悪いタイミングで帰国したことを悔んだ。私は不安と共に少し孤立感を感じた。